Helene Blum “En Gang og Altid”

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デンマークのトラッド歌手Helene Blumのアルバム。親しみ深いメロディーの伝統歌が中心。

愛らしい雰囲気の、僅かにスモーキーな声が心地よく、また、ビブラートを含んだ高音部の伸びと余韻も美しい。この声に心を預ける時間は貴重な経験となるはず。

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Nordik Tree “Contradans”

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Nordik Treeの2ndアルバム。絶妙なバランスで緊張感を保つ、円熟した演奏が堪能できる。

叙情的な楽曲とアクティブなダンスチューンで構成されている。絡み合い浮き沈みするメロディーを、ハーモニウムががっちりと下支えしている印象。また、時折挿入されるピアノのきらきらした音色が追憶を誘うようである。

個人的には“Matka”から連続して“Begrundan”へ続く流れが好み。“Vals Till Vännen Min”のような歌入りワルツも良い。

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Harald Haugaard “Burning Fields”

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デンマークの実力派フィドラーHarald Haugaardの1stソロ。

最初と最後に、Helene Blum(奥方でもある)の幻想的な歌唱に挿まれて、残りの楽曲を全てインストで統一している。

伝統のフォーマットに則った舞曲、しっとりした曲調の曲、エレキギターを加えた激しいロックな曲のいずれも、フィドルが縦横無尽に駆けめぐり、聴き応え十分。

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Frigg “Economy Class”

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フィンランドとノルウェーの混成フィドルバンドFriggの3rdアルバム。

スイング感溢れる演奏はJPPの系譜に属する(というか、メンバーの幾人かはJPPメンバーの一族である)のだが、もっとポップなカントリー風味の演奏をする。

本作では、バンドの楽器編成にピアノやバグパイプを加えたり、ヴォーカルや合唱がつくこともあって、TVの子供向けミュージカル番組のような、少し人工的な雰囲気を醸し出している。

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Göran Månsson “Mon”

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RaunやGjallarhornの笛担当として知られるGöran Månssonのソロアルバムである。日本盤タイトルは「モン ~ 曾おじいちゃんの庭 ~」。ギター奏者のRoger Tallrothが全面的に協力している。

温かい音色のリコーダーによる軽快な曲と、しっとりしみじみとした曲がバランス良く収められている。抑制の効いたギター伴奏との相性も良い。コントラバス・リコーダーのユニークな超低音も聴くことができる。

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