Alamaailman Vasarat “Vasaraasia”

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フィンランドのおかしなおかしなバンド。

曲風はとにかく“諧謔”。メインがロックで、トロンボーンとクラリネットがリードという時点でいろいろ常識を越えている。おまけに通奏低音がチェロというのもおかしい。

1アルバム毎の作風の変化は少ないのですけれど、このアルバムは飛ばすところはブンチャカと飛ばし、倦怠感溢れるナンバーもあり、飽きないアルバムになっていると思います。

暴走族風に書くと「婆娑羅亜細亜」と思ったのは私だけかなぁ‥‥。

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Boot “Virvla”

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1999年作のアコースティック&ダンスなトラッドのアルバム。タイトル通りにぐるぐる旋回するビデオも収録。

メロディーはあくまでかっこいいものが中心で、音程の浮沈、重なり具合がグルーヴ感を生み出すタイプのダンス音楽です。そして、複雑に、あるいは単調にと刻まれるテンポの処理が素晴らしい。

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L'ham de Foc “Cor de Porc”

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スペインで中世の地中海音楽に幅広くアプローチしているL’ham de Focの3rdアルバム。7曲目以外はほぼオリジナルである。

とにかくヴォーカルのMara Arandaのコブシの効いた豊潤な歌唱と、リード楽器や撥弦楽器の華やかな音に魅了される。また、リーダーEfrén Lópezのマルチプレイヤーっぷりも圧巻。

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Bognár Szilvia、Herczku Ágnes、Szalóki Ági “szájról szájra”

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ハンガリーのトラッドアルバム。MakámAnzix”で共演したSzalóki ÁgiとBognár Szilviaが再共演し、そこにHerczku Ágnesが加わったアルバムでもあります。

音楽はリラックスした雰囲気に仕上がっています。ハンガリー民謡にはおなじみのバルカンやイスラム風味もあるのですが、今回は違う意匠も用いられています。語弊はあるのかも知れませんがカレリアっぽい感じ。Värttinäとか、Hedningarnaを連想させるのですね ――― と思ったら、今年の2月にSuden Aikaとコンサートをやっていたようです。

余談ですが、ここしばらくSzalóki Ágiのアルバムデザインを担当しているのがBogdán Csillaという人なのですが、いつもデザインが可愛いので気に入っています。

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Sorten Muld “Mark II”

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デンマークの3人組ユニット。ヴォーカルであるUllaが少しけむった感じの蠱惑的な声を聞かせる。ジャンルとしてはテクノ+フォークで、内容的には哀切な響きをもつ曲が多い傾向があるが、打ち込み音を頻用したポップでダンサブルな音楽を演奏する。

なお、Haugaard & HøirupのHarald Haugaardや、VäsenのOlov Johanssonも本作に参加している。

個人的な好きな曲は、繰り返されるサビが印象的な“Venelite”、妹殺しのモチーフをポップに歌う“2 Søstre”、Harald HaugaardのHurdy-Gurdy(多分)とサンプリングがループしまくる“Mylardatter”あたり。

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