OKI “Dub Ainu Deluxe”

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樺太アイヌの楽器・トンコリを演奏するOKIの作品。

全体的にゆるくてのんびりした印象だが、トンコリのメロディーやアイヌ語の歌に大幅にエフェクトをかけて、小刻みなパーカッションや浮遊感のある電子音に違和感なく混ぜこむなど、きっちりした作りのアルバムである。

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Valkyrien Allstars “Valkyrien Allstars”

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ノルウェーのトラッドをカントリー&ロックンロール&ソウル風に演奏するグループのファーストアルバム。メンバーの3人全てがフィドラー(うち一人がヴォーカル)という編成。

ノルウェーのトラッドらしからぬパワフルに疾走するチューンに、垢抜けないけれども、そこがまた魅力でもあるヴォーカルがとてもユニーク。それでも随所にトラッドのモチーフが挿まれていて、「ああ、トラッドだ」と納得する音楽です。

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Ana Alcaide “Como la Luna y el Sol”

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スペインのニッケルハルパ奏者Ana Alcaideの2ndアルバム。タイトルの訳は「月と太陽のように」。

セファルディー音楽(スペインに移り住んだユダヤの音楽)に題を採り、西班牙の可憐な花といった風情で切々と詠い、ニッケルハルパをじっくりと奏でている。決して技巧派ではないのですが、大切に弾いているという感覚が伝わってくる演奏です。演奏家として今後の成長が楽しみ。

日本でも人気の出るタイプの音楽と歌声だと思うのですが、未だに日本では入手困難。

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Hedningarna “Trä”

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Hedningarnaの3rdアルバムであり、代表作とされる。

性愛の熱情を歌う“Pornopolka”、妖艶な狐の精による舞踏を覗く男の歌“Räven”、そして代表曲でもある、世界の浄化を風の神に祈る“Tuuli”と野卑で力強い歌詞が全編を特徴づけている。それにもかかわらず、洗練された編曲と、二人のヴォーカルや各楽器の硬質な音が、歌詞の素朴な印象を拭い去っている。

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Mari Boine “Idjagieđas”

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著名なヨイクプレーヤーMari Boineの2006年作。

現代ポップスの要素を大胆に取り入れて、クールであり、かつ取り憑かれたような歌唱を披露している。

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