Jim Moray “Jim Moray”

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Jim Morayの2ndアルバム。冒頭と7曲目、11曲目が自作曲である以外はトラッド。

冒頭のごく短い“Prelude”の後、すぐオーケストラが効果的な“Lord Willoughby”となって一気に引き込まれる。センシティブな歌い方は前作よりも強調されており、導入部が落ちついていてもドラマチックなサビを持つ曲が多い。

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OKI “Dub Ainu Deluxe”

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樺太アイヌの楽器・トンコリを演奏するOKIの作品。

全体的にゆるくてのんびりした印象だが、トンコリのメロディーやアイヌ語の歌に大幅にエフェクトをかけて、小刻みなパーカッションや浮遊感のある電子音に違和感なく混ぜこむなど、きっちりした作りのアルバムである。

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Valkyrien Allstars “Valkyrien Allstars”

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ノルウェーのトラッドをカントリー&ロックンロール&ソウル風に演奏するグループのファーストアルバム。メンバーの3人全てがフィドラー(うち一人がヴォーカル)という編成。

ノルウェーのトラッドらしからぬパワフルに疾走するチューンに、垢抜けないけれども、そこがまた魅力でもあるヴォーカルがとてもユニーク。それでも随所にトラッドのモチーフが挿まれていて、「ああ、トラッドだ」と納得する音楽です。

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同一モチーフの曲14:Durme

スペインに移住したユダヤ人・セファルディーのトラッド。ブルガリアのSofía地方の子守歌である。Durmeは「眠れ」の意。

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Ana Alcaide “Como la Luna y el Sol”

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スペインのニッケルハルパ奏者Ana Alcaideの2ndアルバム。タイトルの訳は「月と太陽のように」。

セファルディー音楽(スペインに移り住んだユダヤの音楽)に題を採り、西班牙の可憐な花といった風情で切々と詠い、ニッケルハルパをじっくりと奏でている。決して技巧派ではないのですが、大切に弾いているという感覚が伝わってくる演奏です。演奏家として今後の成長が楽しみ。

日本でも人気の出るタイプの音楽と歌声だと思うのですが、未だに日本では入手困難。

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