Makám “ANZIX”

jacket

ハンガリーのベテランMakámの2003年のアルバム。

しっとりとしたナンバーに始まり、ちょっと不思議なメロディーの端正な演奏が続く。吹奏楽器がメロディーを担当する曲が多く、バルカン系の要素は随所に見られるが疾走する感じではない。

szájról szájra”でも共演しているBognár SzilviaとSzalóki Ágiの写真も必見。成長した現在と比較すると変貌ぶりに驚くこと請け合い。

Read more >>

Kokoo “super-nova”

jacket

前衛邦楽ユニットKokooの2ndにして、プログレッシヴ・ロックのカヴァー集である。

琴と尺八が奏でるのはELP、Led Zeppelin、Zappa、おまけにゴジラのテーマという一部の人が大変喜ぶであろう選曲。それらを、それぞれ異なる編曲者にアレンジさせたという贅沢な一枚。

‥‥ジャケットのデザインにはいろいろと言いたいこともあるけれども、良い作品です。とりあえず、タルカスとゴジラは聴くべし。

Read more >>

L'ham de Foc “Cançó de Dona i Home”

jacket

スペインで汎地中海トラッドを演奏するL’ham de Focの2ndアルバム。

Mara Arandaの緩急自在な歌唱に磨きがかかり、編曲や演奏テクニックも向上、前作よりも全般的に洗練されてきている。低音が強化されているのでドローン音が好きな人にもお薦め。

全体としてのトーンは「憂愁」のイメージで統一されている。お薦めは歌とメロディーと間奏のバランスが良い“Un Nom”や、印象的なインスト曲“Kopenitsa”、“Andarletto”あたり。

Read more >>

Kerstin Blodig “Trollsang”

jacket

未だにどこの出身かも判らないKerstin Blodigの2005年のアルバム。

さらりとしたギターの弾き語りが持ち味で、本アルバムではケルトや北欧のトラッドを歌っている。日本的なカテゴリーでいうと、トラッドというよりフォークのイメージが強い演奏を行う。

Read more >>

Mitsoura “Dura Dura Dura”

jacket

ハンガリーのBesh o droMのゲストヴォーカルとして知られる、ジプシー音楽の歌い手Mitsou(モニカ・ミツーラ)のソロプロジェクトの2nd。

ハンガリー、エジプト、インドのラージャスタン、ルーマニア、セルビアのジプシー民謡を採り上げ、ヘリウムを吸ったかのような独特の声とエレクトロニカに彩られた大胆なアレンジで歌っている。トラッドらしくないジャケットといい、ちょっと類例のないアルバムとなった。

Read more >>