Valkyrien Allstars “To måner”
ノルウェーのトラッドグループの2ndアルバム。
きちんとフィドルのスイング感は残しつつ、ロックの風合いを感じる演奏は引き続き健在。
詩をモチーフにした本作は、どこか少年の弾き語りのようなTuvaさんのヴォーカルと、ショーあるいはミュージカル曲を思わせるメロディーラインがユニーク。
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Tsukasa
Posted: 2010-05-10 15:15
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Yat-Kha “Re-Covers”
トゥバのフォーク・ロックバンドYat-Khaの2005年作。タイトル通りのカバーアルバム。
ただし、全て驚愕のトゥバ式倍音唱法アレンジである。
地の底から這い上がってくるようなAlbert Kuvezinの声と、割に正統派な演奏を埋めるように、時々トゥバの民族楽器が顔を覗かせる。それだけなのに、大変なインパクトがある。
薄汚れた質感のジャケットや古いポスターのようなアートワークも凝りまくりで、カバー曲それぞれにAlbertさんのコメントもついている。東西冷戦末期のソ連、しかも僻地に生まれ育った少年が聴いた、遥か彼方の音楽に対する思い入れがうかがえる。
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Tsukasa
Posted: 2010-04-26 15:15
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Valravn “Koder på snor”
エレクトロニックなバンドの2nd、2009年作。
Björkっぽいパワフルで呪術的なヴォーカル(フェロー諸島出身)が前面に出ており、曲調は内向的に、あるいは攻撃的にと曲によって極端に豹変する。そこここにトラッドっぽい響きがあるのが良い。
その1曲のみのトラッド“Kelling”だが、フェロー諸島の曲だそうで、正にキラーチューン。ライヴで演奏したら相当盛り上がるはず。
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Tsukasa
Posted: 2010-04-12 15:15
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Alamaailman Vasarat “Huuro Kolkko”
フィンランドのけったいなバンドAlamaailman Vasaratの2009年作。
諧謔的な特色はそのままに、音楽的にはレベルアップ。チェロにチューバックスが加わった重低音は磨きがかかり、櫛によるチェロ演奏など様々な音色にトライしている。
本作は、これらの技術をバックボーンにして、バリエーション豊かな曲調とメロディーによって冒険家フーロ・コルッコ(実在?架空??)を描くコンセプトアルバムである。神秘的に、軽快に、ドキドキハラハラの冒険譚を音楽で活写する楽しい作品。
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Tsukasa
Posted: 2010-01-11 15:15
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Blue Asia “Sketches of Myahk”
沖縄は宮古島の伝承歌を現代的な手法でリマスター&ミクスチャーしたアルバム。“Myahk”(ミャーク)は“宮古”の意。
電子音と三線の奏でる心地よいリズムと、古老たちと少年の唄が絶品である。神と通じる古謡が陽気な諧謔をちりばめ、天災や人災を乗り越えてきた歴史をポップに語り出すようである。
個人的には今年の五指に入るアルバム。
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Tsukasa
Posted: 2009-12-14 15:15
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