Albert Kuvezin and Yat-Kha “Poets And Lighthouses”

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Yat-Khaの2010年作。ただし、Albert Kuvezin以外はメンバーを刷新している。

今作の曲はトゥバとロシアの伝統歌の英訳と、日本の詩人(山本太郎、天野忠、カミムラハジメ(?))作品の英訳がメインとなっている。そのためか、朗読調の曲も多く、ヴォーカルの倍音も相まって、曲調は超がつくほど重苦しい。

ただ、どこか日本人に郷愁を抱かせるメロディーラインである。特に伴奏の嗜好性に、日本歌謡曲との共通性を感じる。

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同一モチーフの曲19:Venelite

“ティ・リ・リ・リリ‥‥”というサビが美しい伝統曲。

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Helene Blum “En Gang og Altid”

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デンマークのトラッド歌手Helene Blumのアルバム。親しみ深いメロディーの伝統歌が中心。

愛らしい雰囲気の、僅かにスモーキーな声が心地よく、また、ビブラートを含んだ高音部の伸びと余韻も美しい。この声に心を預ける時間は貴重な経験となるはず。

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Nordik Tree “Contradans”

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Nordik Treeの2ndアルバム。絶妙なバランスで緊張感を保つ、円熟した演奏が堪能できる。

叙情的な楽曲とアクティブなダンスチューンで構成されている。絡み合い浮き沈みするメロディーを、ハーモニウムががっちりと下支えしている印象。また、時折挿入されるピアノのきらきらした音色が追憶を誘うようである。

個人的には“Matka”から連続して“Begrundan”へ続く流れが好み。“Vals Till Vännen Min”のような歌入りワルツも良い。

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Harald Haugaard “Burning Fields”

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デンマークの実力派フィドラーHarald Haugaardの1stソロ。

最初と最後に、Helene Blum(奥方でもある)の幻想的な歌唱に挿まれて、残りの楽曲を全てインストで統一している。

伝統のフォーマットに則った舞曲、しっとりした曲調の曲、エレキギターを加えた激しいロックな曲のいずれも、フィドルが縦横無尽に駆けめぐり、聴き応え十分。

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